5.04.2013

カポエイラinカルフォルニア  by DALILA


カルフォルニア在住ダリラより、カポエイラ通信です。
太平洋を超えても、エネルギッシュに舞進!してますね〜。
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日本の皆様こんにちは。ダリラです。
カリフォルニアに来て1年経ち、少しずつですが地元コミュニティでの文化や
教育活動に関わることが増えてきた今日この頃です。

2月から3月まで、7週間という短い間ですが地元の小学校でカポエイラを教える
という機会に恵まれました。この小学校は、メキシコなどのスペイン語圏の出身者が
多く住むサンノゼ市ならではの英語・スペイン語の二か国語教育をしている学校です。
地域の文化センターとの連携で、金曜日のお昼に1時間ほどカポエイラやブラジルの
音楽を学ぶという期間限定の特別クラスでした。

カポエイラクラスの対象は4年生(日本では3年生相当)の27人。
子ども達の顔ぶれだけでも人種のるつぼと言われるアメリカらしく多様ですが、
体格もこの年頃だけあって、高校生のように大きな子どもから小さな子どもまで様々です。

普段は体育の授業がないらしく、あまり体を動かすことになれていない子どももいました。
そんな中、ウォームアップで足を延ばしたり首を回したりするだけでもすでにはしゃいでいます。

Ginga、Meia Lua、Negativaなどの基本の動きを学ぶ上で、カポエイラでは、
守りと攻めが両方必要だという話をしました。まずは自分を攻撃から守れること、
安全な動きを覚えること、そして、全ての動きは守りにも攻めにも転じうること。
いくつかの動きに慣れてくると、次の展開を想像できる子どももでてきます。
この動きの次にはこんなことができるんではないか、こんな展開も可能か、、、
という具合に質問が次々に飛んできました。

実際のカポエイラのホーダを見てもらおうと、ブラジルで撮影されたアンゴラスタイルの
ホーダのDVDも一部鑑賞しました。次から次へと絶え間なく続くメストレ達のジョゴに
子どもたちは釘づけです。動きは激しくとも、表情はおもしろおかしく、楽しそうに
やり取りしていることが印象的だったようです。勝ち負けのない、こんな武術も
あるのだということを覚えてもらえたらいいなと思います。

また、ビリンバウやパンデイロなど、楽器にも興味津々です。
しかし、何よりもまず最初の楽器は自分たちの声と手拍子。
"Oi sim sim sim, oi nao nao nao"のコーロと手拍子をまずは覚えてもらおうと
輪になりましたが、ベーシックのリズムが体に染み込み、さらには手を叩きながら
歌えるようになるまでには、まだまだ沢山の練習が必要です。
それでも音楽が加わることで楽しさがぐんと増したようで、
クラスの後も一生懸命歌っていました。

しかし中には面倒くさがって参加したがらない子どもや、体を動かすのが
恥ずかしく感じる子どももいるようでした。子どもの興味を引出し、飽きさせずに
集中力を持続させるためには、教える側に様々な工夫とスキルが要求されることを
実感しました。

今回はとても短い期間のトライアルでしたが、体を動かしたり歌ったりしながら
ブラジルの文化に触れることができるカポエイラの魅力を私自身が再確認でき、
貴重な経験でした。これからも少しずつ、こんな機会を増やしていきたいと
思います。